ぐりとぐら、いやいやえんなど、戦後の子ども文化に新風を吹き込んだ絵本作家・山脇百合子の創作の世界を、復元されたアトリエとともに深く探る特別企画展です。
本展は、絵本作家・山脇百合子(旧姓・大村百合子)の創作人生と芸術世界を多角的に紹介する特別企画展です。中川李枝子と姉妹として歩んだ彼女の物語は、日本の児童文学史に深く刻まれています。
「いやいやえん」「ぐりとぐら」「くじらとぼく」「たからさがし」——これらの珠玉の絵本を彩ってきた絵師の眼差しと、絵本一冊一冊に込められた子どもたちへの純粋な愛情を、本展でじっくりと味わっていただけます。
展示の目玉は、原寸大で再現された山脇百合子のアトリエです。高校時代に絵を描き始めてから晩年まで、彼女の個性を映した道具や書籍、スケッチが部屋を満たし、創作の秘密に迫ります。
山脇百合子が実際に制作を行っていた仕事部屋を原寸大で復元。愛用の画材、積み重なった画集、窓からの光まで、当時の空気感を忠実に再現しています。
「いやいやえん」「ぐりとぐら」など人気作品の制作過程を示す下絵や習作を特別公開。アイデアが形になる瞬間の思考の軌跡が垣間見えます。
「そらいろのたね」全3話・計90秒の短編アニメーションをはじめ、山脇作品を映像化したオリジナル短編を上映。他ではご覧いただけない貴重な映像体験です。
中川李枝子の文章と山脇百合子の絵がどのように響き合い、一冊の絵本として完成したか。創作の共同作業の全貌を丁寧に解き明かします。
戦後の混乱期に育った子どもたちへ「光と夢」を届けたいという想いが、山脇の創作の根底にありました。その心のあり方をパネルと資料で丁寧に伝えます。
会期中の週末には、子ども向け絵本づくりワークショップを開催。山脇百合子のアトリエで感じた創作の喜びを、参加者自身が体験できます(要予約)。
本展では、中川李枝子・文、山脇百合子・絵による代表的な絵本作品を中心に、幅広い創作物を展示します。以下はその一部です。
保育園を舞台にしたやんちゃな子どもたちの物語。生き生きとした子どもの姿を描いた絵は、発表当時から多くの親子に愛されてきました。今展では未公開の習作を特別展示。
ふたごの野ねずみが巨大な卵でカステラを焼くあの名作。シリーズ全巻の原画が一堂に会し、温かみある色使いと細部の描写を間近でご覧いただけます。
想像力と冒険心にあふれたこの二作品は、山脇が特に愛した作品群のひとつ。本展では映像化された短編アニメーションと原画を並べて展示します。
アニメーション化された全3話・計90秒の作品。「この作品をアニメにしたい」と語ったアニメーション監督の言葉が実現するまでの軌跡も紹介します。
没後も世代を超えて読み継がれる絵本たち。創作に込めた「子どもたちへの無限の愛」というテーマは、時代を超えて現代の読者の心にも響き続けています。
中川李枝子と山脇百合子(大村百合子)の姉妹は、戦後の停滞した子どもの文化に光を届けようと立ち上がりました。「いやいやえん」「ぐりとぐら」は、単なる絵本を超え、子どもが主体として輝ける世界を提示する革命的な試みでした。
その姿勢は、アニメーション界でも同様の信念を持った高畑勲・宮崎駿らの制作哲学と深く共鳴します。物語の力で人の心を動かし、時代を超えて愛される作品を生み出すこと——それが彼女たちに共通する創作の核心でした。
山脇百合子が絵本に注いだ子どもへの無限の愛情は、今日のアニメーション制作の現場にも受け継がれています。本展はその精神的な系譜をたどる試みでもあります。
山脇百合子が日々絵を描いた仕事部屋を原寸大で復元。棚に並ぶ資料集、使い込まれた絵筆、手書きのメモ——空間全体が彼女の個性を語る生きた展示です。
「ぐりとぐら」シリーズをはじめとした代表作の原画を一挙公開。ラフスケッチから完成まで、絵がどのように変化するかを段階的に追うことができます。
「そらいろのたね」全3話の短編アニメーションと「くじらとぼく」「たからさがし」の映像化作品を上映。絵本の世界が動きと音楽を得て広がります。
中川李枝子の文章と山脇百合子の絵がどのように呼応し合い、一冊の絵本として完成するか。書簡や草稿を通じて、姉妹の創作の共同作業の核心に迫ります。
三鷹の森アニメーション美術館は、最初から「子どもも大人も自由に歩き回れる場所」として設計されました。まっすぐな線のない建物、くねくねと続く回廊、角を曲がるたびに現れる新しい景色——どこへ行くかを決める必要はありません。
このミュージアムを楽しむ一番の方法は、迷子になることです。2001年に井の頭公園内に開館したこの美術館は、手描きアニメーションの芸術と技術を次世代に伝えることを使命とする専門施設です。
展示室、短編映画、閲覧室、カフェ、屋上庭園——すべての空間が訪問者に「ゆっくりと、深く感じること」を促します。秋には、公園全体が燃えるような紅葉に包まれ、美術館の石造りの外壁とのコントラストが息をのむ美しさを見せます。
建物自体が一つの作品です。螺旋階段、ステンドグラスの窓、屋上に佇む彫刻——細部に至るまで、ひとつひとつが丁寧につくられた世界が広がっています。一度来ただけでは、すべてを見つけることはできないでしょう。それがまた、再訪したくなる理由です。
ここでしか観られないオリジナル短編アニメーションを専用シアターで上映。絵本が動き出す瞬間を体感できます。
アニメーション関連の書籍や絵本を自由に手に取れる閲覧室。ここに来れば、創作の世界にどこまでも深く潜れます。
季節のメニューを揃えた館内カフェ。秋には紅葉を眺めながら温かいひとときをお過ごしいただけます。
屋上に広がる緑の庭からは、秋には一面の紅葉が広がります。三鷹の空と森を一望できる特別な眺めです。
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制定日:2025年4月19日
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